カテゴリ:鹿島の森

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鹿島の森
川沿いに森がある。周囲の家や森には雪が積もっている。
資料情報
場所 〒922-0673 石川県加賀市塩屋町
位置 北緯36度17分35秒 東経136度14分56秒 / 北緯36.29315904073469度 東経136.24901839680481度 / 36.29315904073469; 136.24901839680481

石川県による解説

大聖寺川の河口にある陸続きの島で、もと北潟湖の1島であったという。八幡社の社叢として原生林相を比較的温存したものである。標高約30メートル、周囲600メートル、南北に長く円阜状をなしたほぼ楕円形の樹叢をしている。 暖帯性の照葉樹林として、高木層(上層)はタブを主とし、ヤブニッケイ・スダジイ・ヤブツバキ・ケヤキで覆い、亜高木~低木層(中層)にモチ・シロダモ・ムラサキシキブ・ネズミモチ・マサキ・ヒメアオキ・イボタ・コマユミ・コブシ・ヒサカキ・イヌマキを、草本~コケ層(下層)にはカラタチバナ・ヤブコウジ・ヤブラン・ミズヒキ・アイアスカイノデ・ベニシダなどをもっている。つる植物にはミツバアケビ・アケビ・ツタウルシ・ビナンカズラ・ツルマサキ・キヅタもみられるが、樹幹にはマメヅタの着生がある。動物ではツルガマイマイ・アカテガイなどが知られる。この地域では福井県三国町の雄島とともに典型的な原植生を残存しているものとして貴重な存在である。[1]

加賀ふるさと検定・おもてなし講座実行委員会による解説

大聖寺川の河口、塩屋町に位置する陸続きの小島。標高およそ30m、外周は600m程度で面積は約3ha。古くは天台宗の霊場が、また江戸時代には萬宝院と称する法華宗の道場があったため、数百年来、斧を入れることがありませんでした。そのため、タブ・スダジイ・ヤブニッケイなどの常緑広葉林が生い茂り、樹下にはカラタチバナ・ベニやツルガマイマイが生息するなど、加賀における唯一の暖地性植物による原生林が残された特異な自然環境として貴重です。[2]

参考文献

  1. 石川県. “石川県/鹿島の森・気多神社社叢・須須神社社叢”. 2022年7月19日閲覧。
  2. 加賀ふるさと検定・おもてなし講座 実行委員会. “加賀市歴史文化学習帳 第2部「自然・動植物・民俗・文化財編」”. 2022年7月19日閲覧。

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